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2025/06/25

施工管理の志望動機には何を書けばいい?例文とアピールするべきポイント

施工管理の志望動機の書き方とは?

施工管理の仕事に就きたいと思っていても、「志望動機に何を書けばいいのかわからない」と悩んでいる方が多いようです。施工管理は専門性の高い仕事ですが、最近では新卒や未経験者の採用も増えてきています。スキルや適性をしっかりアピールできれば、未経験でもチャンスは十分にあります。

この記事では、施工管理に求められるスキルや素質をふまえたうえで、志望動機の書き方を「新卒」「未経験者」「経験者」の3つのパターンに分けて、例文付きでわかりやすく紹介します。

あなただけの志望動機を作って、就職・転職活動を成功させましょう。

施工管理で求められるスキルや素質

施工管理に求められるスキル

施工管理の仕事では、次のようなスキルが求められます。

・コミュニケーション能力
・スケジュール管理能力
・文書作成能力
・マネジメント能力

最近は、建築業界全体で人手不足が大きな課題となっており、未経験者の採用に積極的な企業も増えてきました。

「現場の経験がないと無理そう…」と思っている方が多いかもしれませんが、スキルや素質をしっかりアピールできれば、十分に内定を狙えます。

この記事では、面接でどのように自分の強みを伝えればいいかを、志望動機の書き方と一緒に紹介していきます。転職や就職活動の参考に、ぜひ最後まで読んでみてください。

・施工管理の仕事内容について知りたい方はこちらの記事で詳しく解説しています。
内部リンク:記事「施工管理の仕事内容」を挿入

志望動機を書く前にやっておきたいこと

志望動機を書く前に、まずはこれまでの経験を振り返ってみましょう。
・なぜ施工管理を目指したのか
・どのように成長したいと考えているのか
この2点を、自分の持っているスキルや強みと結びつけて整理するのがポイントです。

転職のきっかけや今後のビジョンを明確にすることで、「この人なら活躍してくれそうだな」と面接官に良い印象を与えやすくなります。

とくに次のようなスキルにまつわるエピソードがあると、説得力がアップします。
・コミュニケーション能力
・スケジュール管理能力
・文書作成能力
・マネジメント能力

なぜなら、施工管理の仕事では、年齢や立場の違うスタッフをまとめながら、納期を守って現場を進めていく必要があるからです。

例えば、年上の職人から信頼を得るためには「コミュニケーション能力」が重要になりますし、納期から逆算して段取りを考えるには「スケジュール管理能力」が役立ちます。もし雨などで作業が遅れた場合は、どうやってリカバリーするかも考える必要があります。

とくに未経験者の場合は、実際の施工管理の仕事内容をイメージしながら、自分の経験のなかで「活かせそうな強み」を探してみましょう。

志望動機と転職理由、自己アピールは、すべてバラバラに考えるのではなく、一貫したストーリーでつながっていることが大切です。筋の通った志望動機にするために、しっかりと紐づけて整理してみましょう。

施工管理の志望動機の書き方

施工管理の志望動機の書き方

施工管理の志望動機は、「新卒」「未経験」「経験者」など立場によって、伝えるポイントが変わってきます。この章では、それぞれのケースでの志望動機の考え方と、例文を紹介していきます。

また、志望動機はどんな職種でも「結論から話す」のが基本です。まずは「なぜその会社を志望するのか」をはっきり伝えた上で、「その理由」「根拠となるエピソード」を続け、最後にもう一度まとめるようにしましょう。

新卒の場合

新卒の方は、学生時代に力を入れてきたことからエピソードを見つけてみましょう。まだ社会人経験がない分、「これからどんな力を発揮できそうか」というポテンシャルを企業は見ています。

そのため、コミュニケーション能力のほかにも、「柔軟性」「体力」「素直さ」なども評価されやすいポイントです。

<例文>
私は、「建設業界で街づくりに貢献したい」という思いから貴社を志望しました。
学生時代はサッカー部に所属し、チームメンバーと協力して目標に向かって取り組みました。コーチの指示にすばやく対応する柔軟性や、フォワードとしてチームをまとめるリーダーシップも身につけました。

施工管理の仕事でも、チームで連携しながら現場を動かしていく役割に大きなやりがいを感じています。これまで培ってきた素直さと行動力を活かして、貴社の高品質な施工に貢献したいと考えています。

未経験者の場合

未経験者の方は、これまでの仕事や経験のなかから、施工管理の仕事に活かせるスキルを見つけてアピールしましょう。

業界の経験がなくても、活かせる力はたくさんあります。例えば「人と関わる力」「段取りを考える力」「トラブル対応力」などです。

企業研究をしっかりと行い、志望する会社が業界の中でどのような立ち位置にあるのか把握した上で「なぜ施工管理を選んだのか」だけでなく、「なぜこの会社を選んだのか」も具体的に伝えると、より説得力が増します。

<例文>
これまで求人広告の営業として、企業と求職者をつなぐ仕事に携わってきました。そのなかで、建設業界が抱える人手不足や現場の課題にふれる機会が多く、自分も現場で直接貢献できる仕事がしたいと考えるようになりました。

なかでも貴社は、街づくりに関わる大規模プロジェクトを多数手がけており、自分もそうした現場に携われる可能性があると感じています。

営業で培った柔軟な対応力と、あきらめずに粘り強く取り組む姿勢を、施工管理の仕事でも発揮し、未経験だからこそ謙虚に学びながら、貴社に貢献していきたいと考えています。

経験者の場合

経験者の方は、「なぜ転職を考えたのか」「なぜこの会社を選んだのか」の理由付けを重点的に伝える必要があります。業界のことについてある程度詳しいはずなので、志望する企業の何に惹かれたのか具体的に考えてみましょう。

どのような理由でも構いませんが、今の企業の不満や不安を伝えるより「志望する会社でなければ実現できない」といった前向きな理由の方が好印象です。

また、現職で残した成果を数字でアピールできる点も経験者の強みです。どのような施工に携わったのか、自分が介在したことで成しえた成果があれば、志望動機だけではなく自己アピールの際にも役立ちます。

<例文>
私はこれまで、〇〇市の道路工事や管工事の施工管理として、納期を守ったスケジュール管理や、職人さんとの信頼関係づくりに取り組んできました。

現場では、専門知識を自ら学び、ベテランの職人からも相談を受けられるような立場になることを意識してきました。

しかし、現職では管理職のポストが限られており、今後のキャリアアップに不安を感じています。この仕事が好きだからこそ、もっと評価される環境にチャレンジしたいと考え、貴社を志望しました。

貴社では努力次第で大きなプロジェクトにも関われ、役職を目指せると伺っています。これまでの経験をさらに成長につなげていきたいと考えています。

施工管理の新卒・未経験者の採用を実施している企業例

施工管理の新卒・未経験者の採用を実施している企業

施工管理職は、実は大手企業でも新卒・未経験者の採用を行っているケースがあります。
とくに「スーパーゼネコン」と呼ばれる大手建設会社では、ポテンシャルを重視して採用する傾向も見られます。

例えば、以下のような企業で未経験から挑戦できるチャンスがあります。
・鹿島建設株式会社
・大林組
・清水建設株式会社
・株式会社竹中工務店

これらの企業では、面接での「入社意欲」や「志望動機の一貫性」、そして会社の理念や特徴とのマッチ度が重視されます。志望動機は特に重要なポイントなので、しっかり準備しておきましょう。

以下のような形で、企業理念や価値観に共感していることを伝えると、あなたの熱意がより伝わりやすくなります。

・鹿島建設株式会社 向け
日本を代表するスーパーゼネコンとして、国内外の大規模プロジェクトに数多く携わってきた実績に強く惹かれました。とくに、最先端の技術を活かした施工管理体制に魅力を感じ、自分もその一員として成長していきたいと考え、志望しました。

・大林組 向け
「技術の大林」と呼ばれるほどの高い技術力に魅力を感じました。施工現場で最新の建設技術を活かしながら、品質と安全の両立を目指す仕事に挑戦したいと考えています。

・清水建設株式会社 向け
「子どもたちに誇れるしごとを。」という企業理念に深く共感し、志望しました。長く社会に残る建物づくりを支えるため、施工管理の立場から確実で丁寧な現場運営を目指したいと思っています。

・株式会社竹中工務店 向け
「一貫施工」という設計から施工までを一手に担う体制に魅力を感じました。設計と施工の両方を理解しながら、現場の品質向上に貢献できる施工管理者として成長していきたいと考えています。

施工管理の志望動機は一貫性を意識して作ろう

施工管理の志望動機を書くコツは、今までの経験を踏まえた具体的なエピソードとセットで作ることです。以下3点を意識してまとめましょう。

・なぜ施工管理を目指したのか
・これまでの経験とどうつながっているか
・(経験が少ない場合)どのように成長したいかのビジョンを示せるか

新卒であれば、学生時代にがんばったことや、そこで身につけた力を振り返ってみましょう。未経験の場合も、現職で活かせるスキル(調整力や対人能力など)を洗い出してみると、共通点が見つかります。

「なぜこの会社なのか」という理由と、「自分の強み」をセットで伝えると、オリジナリティのある志望動機が作れます。

今回ご紹介した3パターンの例文は、あくまでも参考例です。形式に問らわれすぎず、「あなたらしさ」を出すことが一番大切です。自分の経験や考えとしっかり向き合って、心に響く志望動機を作ってみてください。

「施工管理の応募先を効率よく探したい」という方は、未経験OKの企業を多く掲載している転職サイトも活用してみましょう。あなたに合った企業がきっと見つかります。

・施工管理の仕事をお探しの方は、建設、設備業界専門の転職エージェントサービス「建設人材バンク」がおすすめ!

この記事の執筆者

建設人材バンク編集部
建設、設備業界専門の転職エージェントサービス「建設人材バンク」の編集部です。建設、設備業界の転職に役立つ情報をわかりやすくまとめてお届けします。
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