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2026/02/04

電気工事士の年収を徹底解説!二種・一種・エアコン工事で収入はいくら変わる?

電気工事士の年収について調べてみると、平均年収や資格別の数字はすぐに見つかります。ただ、その数字が自分の将来にどう結びつくのかまでは、分かりにくいと感じるかもしれません。

電気工事士の年収は、第二種・第一種といった資格の違いや、エアコン工事など担当する業務、働き方によって大きく変わります。しかし、その違いがどこから生まれるのかまで整理されている情報は多くありません。

この記事では、電気工事士の平均年収を確認しながら、資格や業務内容、働き方によって年収に差が出る仕組みを整理します。

電気工事士の年収は?まずは平均年収を整理

電気工事士の年収を考えるうえで、最初に確認しておきたいのが「平均年収」の目安です。

厚生労働省の令和6年の賃金構造基本統計調査では、電気工事士(企業規模10人以上)の平均年収は約547.6万円とされています。さらに、厚労省の職業情報提供サイト job tagでも、電気工事士の平均年収は約550.9万円と紹介されており、概ね「550万円前後」がひとつの基準になります。

ただし、この数字はあくまで全国・全年齢の平均年収です。
新卒や未経験で働き始めた人から、長年現場を経験してきたベテランまでが含まれており、実際の年収レンジには大きな幅があります。

たとえばjob tagの年代別データを見ると、20〜24歳は約383万円、30〜34歳で約546.3万円、40代後半〜50代前半でさらに伸び、50〜54歳の約682.4万円がひとつのピークとして示されています。若手のうちは300万円台からスタートし、経験を積むほど年収が上がりやすい職種だといえるでしょう。

また、平均年収は全国平均のため、地域差にも注意が必要です。
実際に、都道府県別のデータでは水準にばらつきがあり、エリアによって「同じ職種でも収入感が変わる」ことがあります。加えて、勤務先の規模や担当する工事内容(住宅中心か、設備更新・大型案件が多いか)でも年収水準は変わります。

ここで重要なのは、平均年収をゴールと捉えないことです。
平均値はあくまで「基準」であり、これからどの資格を取り、どの分野で経験を積むかを考えるための出発点として見ておくとよいでしょう。

電気工事士の二種・一種で年収はどう変わるのか

電気工事士の年収を考えるうえで、多くの人が気になるのが「第二種と第一種で、どれほど年収の差が出るのか」という点でしょう。

結論から言うと、資格そのものが年収を直接決めるわけではありませんが、任される仕事の範囲や評価のされ方が変わることで、年収の伸び方に違いが出てきます。

第二種は電気工事士としての入口にあたる資格であり、第一種はより大きな現場や責任ある立場を担えるステップアップ資格です。この違いが、結果として年収レンジの差につながっていきます。

第二種電気工事士の年収

第二種電気工事士は、一般住宅や小規模な建物の電気工事を行える入門的な資格です。
そのため、取得直後は見習いや補助的な立場で働くことが多く、年収レンジは比較的抑えめになりやすい傾向があります。

具体的には、配線工事や器具の取り付けなど、決められた作業を担当するケースが中心です。この段階では、資格よりも現場経験の有無が年収に影響しやすく、同じ第二種でも経験年数によって差が出ます。

また、第二種のままでも長く働くことは可能ですが、担当できる工事範囲が限定されやすいため、年収が一定水準で落ち着くケースも少なくありません。
このため、第二種は「安定して働くためのスタートライン」と捉える人が多い資格といえます。

第一種電気工事士の年収

第一種電気工事士を取得すると、工事できる範囲が大きく広がります。
中規模以上の建物や受変電設備を扱う現場にも関われるようになり、業務の幅が一気に広がる点が特徴です。

その結果、現場責任者や主任クラスとして評価されやすくなり、年収アップの可能性も高まります。特に、工事の管理や後輩の指導を任される立場になると、「資格+役割」の両面で評価されるようになります。

第一種を持っているから必ず高収入になるわけではありませんが、年収の上限が引き上がるのは事実です。第二種のままでは届きにくい年収帯にもチャレンジできるようになるため、将来的に収入を伸ばしたい人にとっては、重要なステップといえるでしょう。

電気工事士のエアコン工事は本当に稼げるのか

電気工事士の年収について調べる中で、「エアコン工事は稼げる」という話を目にすることがあると思います。

実際、エアコン工事はほかの電気工事と比べて収入に直結しやすい側面があり、働き方次第では年収を押し上げる要因になります。

ただし、誰でも自動的に高収入になるわけではありません。エアコン工事が稼ぎやすいとされる理由を理解したうえで、自分の働き方に合うかを考えることが重要です。

エアコン工事が年収に直結しやすい仕組み

エアコン工事が年収に結びつきやすい理由のひとつは、単価構造が分かりやすい点にあります。
設置・交換・取り外しといった作業ごとに料金が設定されており、「どの作業を何件こなしたか」が、そのまま収入に反映されやすい仕事です。

また、夏場を中心とした繁忙期には、工事依頼が一気に増えます。
この時期にどれだけ現場を回れるかによって、短期間で収入が大きく伸びるケースもあります。とくに、エアコン工事に慣れている人ほど作業効率が上がり、結果として対応件数も増えやすくなります。

エアコン工事で年収に差が出やすいポイントは、次のように整理できます。

作業単価:設置・配管・電圧切替など作業ごとに収入が発生する
繁忙期対応:夏場にどれだけ稼働できるかで年収が変わる
経験値:施工スピードと品質が評価され、依頼が増えやすい

このように、エアコン工事は「経験がそのまま収入につながりやすい」分野といえます。
一方で、閑散期には工事量が減るため、年間を通した収入の波が大きくなりやすい点には注意が必要です。

そのため、エアコン工事だけで年収を安定させるには、繁忙期にしっかり稼ぎ、閑散期はほかの電気工事と組み合わせるなど、仕事の組み立て方が重要になります。
エアコン工事は、電気工事士の年収を伸ばす有力な手段のひとつですが、「稼げる理由」と「注意点」の両方を理解して選ぶことが大切です。

電気工事士の年収が伸びる人・伸びにくい人の違い

同じ電気工事士として働いていても、年収の伸び方にははっきり差が出ます。
その違いは、特別な才能の有無というよりも、どの分野で、どのように働いているかによる部分が大きいといえます。

ここでは、年収が伸びやすい人に共通する特徴と、反対に頭打ちになりやすいケースを整理します。自分の状況と照らし合わせながら確認してみてください。

年収が伸びやすい働き方の特徴

年収を伸ばしている電気工事士に共通するのは、需要の高い分野を意識して選んでいる点です。
エアコン工事や設備更新など、依頼が安定している分野に関わることで、仕事量と収入を確保しやすくなります。

また、資格と業務内容が噛み合っていることも重要です。
第一種電気工事士を取得している人が、管理や責任ある業務を任されていれば、資格が評価につながりやすくなります。

年収が伸びやすい人の特徴は、次のように整理できます。

分野選択:需要が安定している工事や設備分野を選んでいる
資格活用:取得した資格を実務で活かせている
収入理解:単価や評価の仕組みを把握して働いている

このように、自分の仕事がどのように収入に結びついているかを理解している人ほど、年収アップの選択肢を取りやすくなります。

年収が頭打ちになりやすいケース

一方で、年収が伸びにくいケースにも共通点があります。

代表的なのが、作業内容が長年固定化している状態です。同じ現場、同じ作業を繰り返していると、経験は積めても評価や単価が上がりにくくなります。

また、第二種電気工事士を取得したまま、資格取得や業務の幅を広げていない場合も、年収が一定水準で止まりやすくなります。資格が増えなければ、任される仕事や役割にも限界が出てきます。

年収が頭打ちになりやすい要因は、次のとおりです。

業務固定:同じ作業・現場から変化がない
資格停滞:資格取得が第二種で止まっている
環境固定:職場や働き方を見直していない

これらに当てはまる場合でも、すぐに不利になるわけではありません。
ただし、年収を伸ばしたいと考えたときには、業務内容や資格、働く環境を見直すことが重要なポイントになります。

電気工事士で年収を上げたい人が考えるべき選択肢

電気工事士として働き続ける中で、「今より年収を上げたい」と考えたとき、選択肢は一つではありません。

資格を段階的に取得する方法もあれば、働く環境を変えることで収入を見直す道もあります。ここでは、現実的に検討しやすい3つの選択肢を整理します。

①資格ステップで年収を伸ばす

年収アップを目指すうえで、王道とされるのが第二種から第一種へのステップです。
第一種電気工事士を取得すると、工事範囲が広がり、管理や責任ある業務を任されやすくなります。

資格は、それ自体が収入を保証するものではありません。ただし、現場での評価や役割を広げるための「根拠」になります。実際、第一種を取得していることで、現場責任者候補として扱われたり、昇給や役職手当の対象になったりするケースもあります。

また、資格は年収交渉の材料としても使いやすい要素です。経験年数と資格が揃っていれば、収入面での相談がしやすくなる点は大きなメリットといえます。

電気工事士の資格や試験の難易度については、こちらの記事で詳しく解説しています。
・『電気工事士資格の難易度を徹底解説|第二種・第一種は未経験でも目指せる?
・『電気工事士の試験とは?第二種・第一種の内容から必要な勉強時間、技能試験や合格発表までの流れ

②転職で年収を見直す

電気工事士の年収を上げたいと考えたとき、もっとも現実的で効果が出やすいのが転職です。
同じ資格・同じ経験年数でも、勤務先によって年収水準にははっきり差があり、環境を変えるだけで収入が上がるケースも少なくありません。

電気工事士の給与は、会社の事業内容や受ける工事の種類に大きく左右されます。
たとえば、住宅中心の小規模工事を多く扱う会社と、設備更新や専門工事を請け負う会社では、単価や評価基準が異なります。

特に、エアコン工事や設備更新など、専門分野に特化している企業では、経験者を即戦力として評価する傾向があります。こうした求人では、資格や実務経験がそのまま年収条件に反映されやすく、同じ仕事をしていても収入に差が出ることがあります。

また、転職時には「基本給」だけでなく、以下の点も確認しておくことが重要です。

評価制度:資格や経験がどのように昇給に反映されるか
担当業務:実際に任される工事内容や役割
働き方:残業や繁忙期の稼働実態

求人票の数字だけを見るのではなく、こうした条件を整理することで、転職後の年収ギャップを防ぎやすくなります。

年収アップを目的とした転職では、情報収集の質が結果を左右します。
複数の求人を比較し、自分の経験や希望に合う環境を見極めることが、収入を見直す近道といえるでしょう。

③独立・請負という選択肢

独立や請負という働き方も、年収を伸ばす選択肢のひとつ。案件単価によっては、会社員時代より高い収入を得られる可能性があります。

一方で、独立は収入の振れ幅が大きく、安定性は下がりやすい点に注意が必要です。仕事量は景気や人脈に左右されやすく、継続的に案件を確保するためには十分な実務経験と信頼関係が求められます。

そのため、独立は「今すぐ年収を上げる手段」というよりも、経験を積んだ先の選択肢として考えるのが現実的です。まずは会社員として収入を安定させ、その後のキャリアの延長線で検討する人が多い傾向にあります。

電気工事士の年収は「選び方」で大きく変わる

ここまで見てきたとおり、電気工事士の年収は平均値だけで判断できるものではありません。年収平均はあくまで目安であり、実際の収入は、資格や担当業務、働く環境の組み合わせによって変わります。

たとえば、第二種と第一種では任される仕事の範囲が異なり、エアコン工事のように単価が明確な分野を担うかどうかでも、年収レンジに差が出ます。同じ電気工事士でも、どの分野で経験を積むかによって、収入の伸び方は変わってきます。

さらに、働き方や職場選びも年収に直結します。資格や経験が同じでも、評価制度や工事内容が異なれば、年収水準に差が出ることは珍しくありません。

だからこそ、年収を上げたいと考えたときは、ひとつの選択肢に絞らず、視野を広げて検討することが大切です。電気工事士の年収は、「資格・業務内容・職場」の組み合わせで決まります。
建設人材バンクなどの転職サイトを活用し、年収条件を確認しながら相談することで、自分に合った働き方を見つけやすくなるでしょう。

<安心して働ける環境を見つけるために>

電気工事士として年収や働き方を見直すなら、「どの職場を選ぶか」も重要なポイントです。
建設・設備業界専門の転職エージェント「建設人材バンク」では、キャリアコンサルタントが希望条件を丁寧にヒアリングし、求人紹介から面接まで無料でサポートしています。

まずは相談から、自分に合った選択肢を整理してみてはいかがでしょうか。
・『建設人材バンク 公式サイト

この記事の執筆者

建設人材バンク編集部
建設、設備業界専門の転職エージェントサービス「建設人材バンク」の編集部です。建設、設備業界の転職に役立つ情報をわかりやすくまとめてお届けします。
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