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2026/02/05

電気工事士資格の難易度を徹底解説二種・一種は未経験でも目指せる?

電気工事士の資格に興味はあるものの、「試験は難しいのか」「未経験でも本当に合格できるのか」と不安を感じる人は少なくありません。
合格率や数字を見ても、実際にどこでつまずきやすいのか、自分にとっての難しさが想像しにくいと感じることもあるでしょう。

また、第二種と第一種では、求められる知識や試験内容が異なり、同じ「電気工事士」でも難易度の性質は大きく変わります。

この記事では、電気工事士の難易度について、学科試験・技能試験・勉強量の観点から整理し、資格ごとの特徴をわかりやすく解説します。

電気工事士の難易度とは?まず全体像を整理

電気工事士には第二種と第一種があり、それぞれで求められる知識や前提条件が異なります。第二種は未経験者の受験が多く、基礎的な電気知識と技能が中心になります。一方、第一種は出題範囲が広く、実務経験を前提とした内容が含まれるため、難易度は一段階上がります。

また、未経験者と実務経験者では、同じ試験でも体感的な難しさに差が出ます。電気の基礎に慣れていない人は、最初に専門用語や計算で戸惑いやすいですが、現場経験がある人は理解が早い傾向があります。

合格率などの数字は参考になりますが、それだけで自分にとっての難易度を判断するのではなく、「どの資格を」「どの立場で」受けるのかを整理するようにしましょう。

電気工事士の試験内容については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
・『電気工事士の試験とは?第二種・第一種の内容から必要な勉強時間、技能試験や合格発表までの流れ

第二種電気工事士の難易度と合格率の実態

第二種電気工事士は、未経験から目指す人が多い資格です。しかし、決して「簡単な試験」ではありません。

難易度を正しく捉えるために、合格率と実際につまずきやすいポイントの両方を見ていきましょう。

第二種電気工事士の合格率から見る難易度

第二種電気工事士の難易度を考えるうえで、まず知っておきたいのが合格率です。
直近の試験データを見ると、第二種電気工事士は毎年数万人規模の受験者がいる資格です。
たとえば令和7年度の下期試験では、学科試験の受験者数が約6万8,000人、合格者数が約3万7,000人となっており、合格率はおよそ55%前後でした。

一方、技能試験では、約4万8,000人が受験し、約3万4,000人が合格しており、合格率は70%前後となっています。
この数字からも分かるとおり、学科よりも技能試験の方が、やや合格率が高い傾向があります。

過去数年を見ても、この傾向は大きく変わっていません。
第二種電気工事士では、学科試験がおおむね50〜60%前後、技能試験が70%前後で推移しており、毎回一定数の合格者が出ている試験といえます。

ただし、「合格率が高い=簡単」というわけではありません。
受験者の中には、電気系の学習経験がある人や、現場経験者も含まれています。そのため、未経験者にとっては、数字以上に難しく感じる場面があるのも事実です。

合格率の数字はあくまで全体の結果であり、自分自身の前提知識や準備量によって、体感する難易度は変わります

第二種電気工事士の資格取得でつまずきやすいポイント

第二種電気工事士の難しさは、知識量よりも「慣れ」に左右されやすい点にあります。特につまずきやすいポイントは、次のような点です。

電気理論:オームの法則や計算問題で最初につまずきやすい
技能試験:工具の扱いと作業手順は練習量が結果に直結する
時間配分:学科・技能ともに、時間管理が合否を分けやすい

こうしたポイントを事前に理解しておけば、必要以上に難しく感じることはありません。第二種電気工事士の難易度は、「準備の質」で大きく変わる資格だといえるでしょう。

第一種電気工事士の難易度はどれくらい上がるのか

第二種電気工事士と比べると、第一種電気工事士は「ワンランク上の資格」と位置づけられます。
試験内容だけでなく、受験条件や求められる視点そのものが変わるため、難易度が一段階上がったと感じる人が多い資格です。

ここでは、第一種電気工事士がなぜ「難しい」と言われるのかを、第二種との違いを踏まえながら整理します。

第一種電気工事士が「難しい」と言われる理由

第一種電気工事士の大きな特徴は、実務経験が前提になる資格である点です。
第二種のように「未経験から挑戦する入口資格」とは異なり、一定の現場経験を積んだうえで受験することが想定されています。

また、試験範囲も明確に広がります
高圧設備や大規模な電気設備が対象となり、第二種では扱わない分野が出題されるため、学習量そのものが増えます。

加えて、暗記中心だった第二種に比べて、第一種では理解力と応用力が強く求められます。
• なぜその工事や手順が必要なのか
• 安全面でどのような配慮が必要か

といった背景まで理解していないと得点につながりにくくなります。

さらに、管理や設計の視点が問われる点も難易度を押し上げる要因です。
単に作業ができるかではなく、現場全体を把握し、責任を持って判断できる立場としての知識が求められます。

そのため、第二種に合格した直後に第一種へ進む場合でも、「同じ延長線上で勉強すれば受かる」と考えると、想像以上に難しく感じやすくなります。

第一種電気工事士は、経験と理解を積み重ねた人ほど取り組みやすくなる資格なのです。
次の章では、学科試験と技能試験のどちらが難しいのかを、さらに具体的に見ていきます。

学科試験と技能試験、どちらが難しいのか

電気工事士試験では、学科試験と技能試験の両方に合格する必要があります。
ただし、どちらを「難しい」と感じるかは人によって大きく異なり、苦手意識の持ち方にも傾向があります。

それぞれの試験の特徴を整理し、どんな点で難しさを感じやすいのかを見ていきましょう。

学科試験の難易度と特徴

学科試験は、電気理論や法令、配線図などを問う筆記試験です。
基本的には暗記要素が多いものの、単純な丸暗記だけでは対応しきれない部分もあります。

特に電気理論では、公式の意味を理解していないと応用問題でつまずきやすくなります。
一方で、数学が苦手な人でも、頻出問題のパターンを押さえれば十分に対応可能です。

学科試験の大きな特徴は、過去問対策が非常に有効な点にあります。
出題傾向が比較的安定しているため、過去問を繰り返し解くことで合格ラインに近づきやすい試験といえます。

技能試験の難易度と注意点

技能試験は、実際に配線作業を行う実技試験です。
学科試験とは性質が異なり、知識よりも「手を動かした経験」が合否に直結します。

作業自体は難解ではありませんが、制限時間内に正確に仕上げる必要があるため、作業スピードと手順の正確さが強く求められます。

また、被覆の剥きすぎや結線ミスなど、小さな手順ミスが一発で失点につながる点も注意が必要です。練習量や工具に慣れているかどうかで差が出やすく、独学の場合は練習環境を整えられるかが重要になります。

学科試験は「勉強量」、技能試験は「練習量」がものを言う試験です。
自分がどちらに不安を感じやすいかを把握し、対策の比重を調整することが合格への近道といえるでしょう。

電気工事士の資格はどんな人にとって難しいのか

電気工事士の資格は、未経験からでも目指せる一方で、「思ったより難しい」と感じる人もいます。その差は知識量ではなく、勉強の進め方や得意・不得意が要因になっている可能性があります

まず、独学の経験がほとんどない人は、試験対策そのものにつまずきやすい傾向があります。
学科試験では参考書を読み、過去問を解く流れが基本になりますが、どこまで理解すればよいのか判断できず、不安を感じやすくなります。

また、手を動かす勉強が苦手な人は、技能試験で苦戦しやすいです。
技能試験は動画やテキストを見るだけでは身につかず、実際に工具を使って練習する必要があります。「見て分かったつもり」でも、いざ作業すると時間内に終わらないというケースも少なくありません。

さらに、段階を飛ばそうとすると、難易度は一気に跳ね上がります。
第二種を飛ばして第一種を目指したり、基礎を固めないまま技能対策に入ったりすると、理解が追いつかなくなります。

電気工事士の資格が難しく感じるかどうかは、能力よりも準備の仕方で決まります。
自分の弱点を把握し、学科と技能を段階的に対策できれば、必要以上に構える資格ではありません。

電気工事士の難易度は準備の仕方で決まる

電気工事士の難易度は、一律に高いわけではありません。
資格の段階ごとに求められる知識や準備量が分かれており、順を追って考えることが大切です。

第二種電気工事士は、未経験者でも現実的に合格を狙える資格です。
学科は基礎知識が中心で、技能試験も出題パターンが限られているため、対策を積み重ねれば合格は十分に見えてきます。多くの人が最初のステップとして選ぶ理由でもあります。

一方、第一種電気工事士は明確なステップアップ資格です。
出題範囲が広がり、実務経験を前提とした理解や管理・設計の視点が求められるため、第二種と同じ感覚で挑むと難しく感じやすくなります。

だからこそ、自分の経験や目的に合った受験判断が重要です。
学習環境やサポート体制も含めて検討することで、難易度は大きく変わります。

<合格後の働き方まで見据えるなら>

電気工事士の難易度は、資格取得で終わりではなく、その後の職場や経験の積み方で大きく変わります。合格後の具体的な働き方まで整理したい場合は、実際の求人を見ながら選択肢を整理してみるのも一つの方法です。

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この記事の執筆者

建設人材バンク編集部
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